「子ども」「保護者」「指導員」みんなが主役
学童保育(放課後児童クラブ)は保護者が就労している等で留守家庭となる児童が、長期休みや毎日の放課後の時間を過ごす場です。「ただいま~」と帰ってくる子どもたちを「おかえり」と出迎える指導員。一人ひとりの子どもたちの気持ちに指導員は寄り添い、放課後の時間を一緒に生活しています。
子どもたちが毎日の放課後を安心して過ごしていることが、保護者にとっても安心して働けること。
学童保育は子どもを中心に保護者と指導員が共に考え、共有しながら 一緒に子育てをする場なのです。
ここでは「子ども」「保護者」「指導員」みんなが主役です。
NPO(特定非営利活動)法人さいたま市学童保育の会は
NPO法人さいたま市学童保育の会は、お互いに助け合いながら共同運営を行うために発足しました。理事長も役員も保護者から選出されている手作りの会です。
学童保育は安全と安心の確保を大前提に、子どもたちが健やかに成長していくこと、異年齢の子どもたちや障害を持った子どもたちも一緒に生活し、どの子も大切にされる保育をめざしています。
なぜ?保護者が運営しているの?
学童保育は本来、行政が責任を持って行うものですが、行政に設置を求めてもすぐには叶いません。わが子はその間にも大きくなり、働く保護者たちは自らの手で施設を借り、学童保育を立ち上げ、手作りで運営してきました。その後、行政からの支援も拡充されてきましたが、現在も行政は「今後の設置は原則として民営で作る」としており、保護者が立ち上げて運営している民営の学童保育は大きな役割を果たしています。
一人ひとりの親は、何をするの?
保護者はそれぞれの学童保育の保護者会に所属します。指導員と共に子どもたちを育てながら、保護者が共同の力で運営をしています。みんなで力をあわせ、施設の設置・整備、指導員の雇用、保育料の徴収等の会計、その他あらゆることに携わります。
「仕事をしているのに、そんな時間はとても・・・」が実状の保護者たちが、がんばれるのは「子どもたちのより良い放課後、より良い未来のために!!」の思いがあってこそ。
親たちが仕事をしている時間、子どもたちも楽しいひと時が過ごせるように、貴重な時間をさきながら、みんなで力を合わせています。
「NPO法人さいたま市学童保育の会」は 法人として、行政から委託を受けています
本会はさいたま市(行政)から委託を受けて運営されています。
みなさんからお預かりする保育料と、行政からの委託金の割合は表1のようになっています。
また、使われ方は表2のようになっています。
さいたま市の運営基準に基づき運営されています
2006年5月 さいたま市の運営基準が策定され、公立と民営の共通の運営基準として定められました。
また、2015年には、条例も策定され、この基準を遵守することを前提に委託契約を結んで、
さいたま市の公的な事業として運営されています。
< 運営基準の概要 >
○児童の最善の利益・公共の福祉を追求
○市・事業者・保護者の協議・連携
○児童一人当たりの保育面積 1.65㎡以上
○定員は10人以上おおむね40人以下
○常時複数の専任指導員を配置
○指導員は保育士・教員などの有資格者
○開設時間は19時まで
○1年生から6年生まで対象
○障害児の受入れに努める
○事業者は、保育内容充実のために、保護者・保護者会と協力、連携しなければならない